Q&A 借金をした場合に親・配偶者・子どもなどに返済義務はありますか?

借金をした場合に親・配偶者・子どもなどに返済義務がありますか?
原則として返済義務はありません。
借金をすることは、民法上、お金の貸主との間で消費貸借契約(民法587条)を結んでいることになります。条文を確認しておきましょう。
587条 消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。
つまり、借金をすることは、借主が貸主に「借りた分を返します」と約束してお金を受け取るという契約なのです。そして、契約は、原則として、契約当事者の間でのみ効力を持ちます。そのため、借金をした借主の方のみが返済義務を負うことになります。これに対して、親、配偶者、子どもなどは契約の当事者ではないので、返済義務を負いません。
もっとも、親、配偶者、子どもなどが保証人になっている場合は話が変わります。保証については次の条文をご確認ください。
446条1項 保証人は、主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う。
つまり、保証人は貸主との間で、「借主が返済しないときには私が返済します」という契約をしていることになります。そのような約束を貸主との間でしている以上、借金をした借主が返済しない場合には、保証人が借主の代わりに返済をしなければなりません。
まとめると、借金をした場合であっても、原則としては借主の親、配偶者、子どもなどは返済義務を負いませんが、これらの者が保証をしている場合には返済義務を負います。
保証については以下の記事で詳しく説明していますので、興味がある方はご参照ください。

保証人になるなら自分の借金だと思ってなるべき。その理由を解説します。