元本保証に注意!蔓延する投資詐欺について解説します。

1 投資詐欺のやり口

いろいろな手口がありますが、インターネット上でよくみるオーソドックスなやり口としては、「一口●●万円を投資してもらえれば、毎月●%のリターンを確約します。元本保証しますので損することは絶対にありません。1年後には1口が●●●円になります。残りあと●口だけの募集です。」というような内容で募集をかけ、投資をすると最初の数回配当をし、その後音信不通になるというものです。

もっと手の込んだ投資詐欺もありますが、いずれにせよ元本保証をすることについては次のような問題があります。

2 投資詐欺の問題点

元本保証については、出資法に違反するという問題があります。出資法を確認してみましょう。

第1条 何人も、不特定且つ多数の者に対し、後日出資の払いもどしとして出資金の全額若しくはこれをこえる金額に相当する金銭を支払うべき旨を明示し、又は暗黙のうちに示して、出資金の受入をしてはならない。

出資の全額払戻しを示して出資金を受け入れてはならないとされています。つまり、元本保証は違法なのです。そして、次の通り刑罰も定められております。

第8条3項 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
一 第一条、第二条第一項、第三条又は第四条第一項若しくは第二項の規定に違反した者
このように、元本保証を謳って出資金を受け入れることは犯罪行為であり、決しておこなってはならない行為なのです。

3 元本保証のウソ

この社会において、「確実に儲かる」というのはウソだということはみなさんもおわかりのことでしょう。では、確実に儲けるということはできないのに、元本を保証しながら毎月の配当を用意することを確実におこなうことが果たして可能でしょうか。
答えはノーです。ということは、元本保証を謳っている人は、最初から出資金を返すつもりがないか、元本が返せなくなる可能性を認識しつつ謳っているかのどちらかでしょう。
要するに、元本保証は単に出資法に違反するだけではなく、出資者をだますための宣伝文句であることが多いのです。そのため、みなさんには元本保証という文字を見たら疑ってかかるようにしていただきたいです。

4 騙されないようにするために

騙されないようにするためには、冷静さを保つことが重要です。しかし、そう言うだけであれば簡単ですが、いざ自分が詐欺の対象とされている場合に冷静さを保つのは意外と難しいものです。いつでも冷静さを保てるように、次のことを心掛けていただければと思います。
  • やたらと即断を迫られている場合には1日考えてみる
  • やりとりの内容全体を紙などに書いて見直してみる
  • 「いくら儲かるのか」よりも「いくら分のリスクを負うのか」「そのリスクは自分にとって許容できるリスクか」をみる
  • 発言・記載内容の正確性や会社名など、あらゆる情報について調べる手間を惜しまない
以上です。自分の財産は自分で守らなければなりません。知恵をつけて、冷静さを保つことで騙されないように気をつけたいものです。