えっ?こんなのも犯罪!?犯罪者にならないために知っておくべき犯罪行為【軽犯罪編】

1 知っておくべき軽犯罪一覧

  • 浮浪の罪(4号)
  • 粗野・乱暴の罪(5号)
  • 変事非協力の罪(8号)
  • 行列割込み等の罪(13号)
  • 静穏妨害の罪(14号)
  • 称号詐称、標章等窃用の罪(15号)
  • 虚偽申告の罪(16号)
  • こじきの罪(22号)
  • 儀式妨害の罪(24号)
  • 排せつ等の罪(第26号)
  • 追随等の罪(第28号)
  • 田畑等侵入の罪(第32号)

2 知っておくべき軽犯罪の解説

(1)浮浪の罪

第1条4号 生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの

日常生活を営むのに必要な費用を適切な方法で調達することができないにもかかわらず、働く能力があるのに職業に就こうとせず、そして、住居を持たずにうろつくことが犯罪行為とされています。

(2)粗野・乱暴の罪

第1条5号 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者

公共の娯楽場で入場者に対して、一般人から見て放置できないような場所柄をわきまえないぶしつけな発言をしたり行動をすることが犯罪行為とされています。また、公共の乗り物の中で乗客に対して同様の発言や行動をすることも犯罪行為とされています。

公共の娯楽場とは、野球場、サッカースタジアム、ボクシング会場、相撲会場、スケート場、ゴルフ場、麻雀荘、碁・将棋会所、パチンコ店、ゲームセンター、動物園、水族館、遊園地、テーマパーク等のみんなが楽しめるような施設をいいます。

(3)変事非協力の罪

第1条8号 風水害、地震、火事、交通事故、犯罪の発生その他の変事に際し、正当な理由がなく、現場に出入するについて公務員若しくはこれを援助する者の指示に従うことを拒み、又は公務員から援助を求められたのにかかわらずこれに応じなかつた者

災害や犯罪の際に現場から出ることや現場に入ることに関する公務員の指示に従わないことが犯罪行為とされています。出入りの場所、方法、時間等についての指示も従う必要があります。ただし、違法な指示や極めて理不尽な指示の場合には、指示に従わないことについて正当な理由があるとして、犯罪行為とはなりません。

また、災害や犯罪の際に公務員から援助を求められたのに応じないことが犯罪行為とされています。ただし、援助の求めが違法な場合や極めて理不尽な内容の援助を求められた場合には、援助に応じないことについて正当な理由があるとして、犯罪行為とはなりません。

(4)行列割込み等の罪

第1条13号 公共の場所において多数の人に対して著しく粗野若しくは乱暴な言動で迷惑をかけ、又は威勢を示して汽車、電車、乗合自動車、船舶その他の公共の乗物、演劇その他の催し若しくは割当物資の配給を待ち、若しくはこれらの乗物若しくは催しの切符を買い、若しくは割当物資の配給に関する証票を得るため待つている公衆の列に割り込み、若しくはその列を乱した者

公共の場所で多くの人に対して、一般人から見て放置できないような場所柄をわきまえないぶしつけな発言をしたり行動をすることが犯罪行為とされています。

また、公共の乗り物を待つための列、乗り物の切符を買うための列、演劇その他の催しを待つための列、催しの切符を買うための列などに割り込むことが犯罪行為とされています。

演劇その他の催しには、映画、音楽コンサート、運動の競技会、絵画の展覧会、デパート等のバーゲンセールなどが含まれます。

(5)静穏妨害の罪

第1条14号 公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者

警察官や地方公共団体の職員等の公務員から、大きな音を出すことをやめるように言われたにもかかわらず、それをやめずに近所の人たちに迷惑をかけることが犯罪行為とされています。逆にいえば、近所の騒音にお困りの方は警察や市役所等に相談にいくのも一つの手だということですね。

(6)称号詐称、標章等窃用の罪

第1条15号 官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者

法律により定められた称号などを有しない人が、それを有するように装うことが犯罪行為とされています。たとえば、公務員であるとウソをついたり、高卒なのに大卒とウソをついたりすることなどがこれにあたります。

また、資格がないのに法令により定められたバッチ等を付けたりすることが犯罪行為とされています。

(7)虚偽申告の罪

第1条16号 虚構の犯罪又は災害の事実を公務員に申し出た者

犯罪や災害がないのに警察官や消防職員などの公務員に犯罪や災害を申し出ることが犯罪行為とされています。

(8)こじきの罪

第1条22号 こじきをし、又はこじきをさせた者

道路の端で通行人に金品を乞うたり、何軒もの家を訪問して金品を乞うたり、電車内で金品を乞うたりするなどのこじき行為とこじき行為をさせることを犯罪行為としています。現在では、インターネットライブで投げ銭をねだる行為がこじき行為とならないように注意が必要です。

(9)儀式妨害の罪

第1条24号 公私の儀式に対して悪戯などでこれを妨害した者

儀式をいたずらなどで妨害することが犯罪行為とされています。たとえば、観閲式、観艦式、起工式、上棟式、開通式、進水式、入学式、卒業式、各種表彰式、結婚披露宴などを妨害してはいけません。

(10)排せつ等の罪

第1条26号 街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者

市街地の道路や公園等の場所でたんやツバを吐いたり、大便や小便をすることが犯罪行為とされています。

(11)追随等の罪

第1条28号 他人の進路に立ちふさがつて、若しくはその身辺に群がつて立ち退こうとせず、又は不安若しくは迷惑を覚えさせるような仕方で他人につきまとつた者

他人の進路に立ちふさがったり、その身の周辺に群がって立ちふさがることが犯罪行為とされています。また、不安がらせたり、迷惑をさせるような方法で他人につきまとうことも犯罪行為とされています。

(12)田畑等侵入の罪

第1条32号 入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者

立ち入り禁止とされている場所に入ることが犯罪行為とされています。また、他人の田畑に入ることが犯罪行為とされています。もっとも、災害、人命救済、犯人追跡などの正当な理由により立ち入った場合には犯罪は成立しません。