論文式試験におすすめのボールペンは?

はじめに

ご存知の通り、論文式試験ではシャーペンの使用は許されておらず、ボールペン又は万年筆を使わなければなりません。そして、受験生の多くはボールペンを使用して答案を書いています。もっとも、一言でボールペンと言っても世の中にはたくさんの種類のボールペンがあります。どのボールペンで答案を書くかは一つの悩みどころとなっています。そこで、今回は、タイプ別におすすめのボールペンを紹介しますので、是非参考にしてください。

1 ボールペン選びの一般的注意事項

論文式試験で使用するボールペンを選ぶにあたっては、以下の点を注意するようにしてください。

  1. 耐水性があるか
  2. お手頃価格か
  3. 替え芯が手に入りやすいか
  4. 適切な太さの字が書けるか

軽く説明を加えておきます。まず、耐水性についてです。試験時間中は答案用紙に触れていることが多くなるので、既に書き終わった部分に誤って触れてしまうことが少なくありません。そうした場合に、耐水性のないインクのボールペンだと、手汗でインクがにじんでしまうおそれがあります。そこで、耐水性のある油性インクや水性顔料インクを用いたボールペンを選ぶ必要があります。

次に、価格についてです。論文式試験は制限時間が非常にシビアなため、ボールペンが壊れてしまったり、ボールペンの芯のインクがなくなってしまったりした場合に、すぐに別のボールペンを使用することでタイムロスを減らす必要があります。その際に、それまで使っていたボールペンとは異なるボールペンを使用すると、書き心地の違いから慣れるまで時間がかかったり、それまで書いてきた字とは少し違った字になってしまったりと問題が発生します。そこで、同じ種類のボールペンを何本か持っておいて、試験中は同じ種類のボールペンを使用すべきです。ここで、普通のボールペンであればおおよそ1本1000円までで購入可能ですが、たとえばモンブランのボールペンは3万円~となっているなどボールペンの価格はピンキリです。気軽に同じものを揃えるためにも、お手頃価格のボールペンをおすすめします。

さらに、替え芯についてです。基本的に売れ筋のボールペンは替え芯が手に入りやすいです。替え芯が手に入りにくいものはその入手に手間取ってしまうのであまりおすすめできません。

最後に、太さです。細すぎるものや太すぎるものは文字が読みづらくなります。採点委員は4分の1縮小コピーの答案を見て採点するようなので、実寸大の答案用紙で判別できる文字であっても、採点委員からは読み取れないということがあり得ます。そのため、適切な太さのボールペンを使用する必要があります。具体的には、おおよそ0.5mm~0.7mmの太さのボールペンをおすすめします。

それでは、2以降にこれらの注意事項を全てクリアしているボールペンを紹介していきますね。

2 堅めの書き心地がお好きな方

  • サラサクリップ 0.5mm 黒

堅めの書き心地がお好きな方にはサラサをおすすめします。ハネ、ハライ・トメなどの文字の要所要所をバッチリと決めることができるのでキレイな字を書きやすいボールペンです。水性顔料インクを用いているので、水性ではありますが耐水性に優れています。最大の魅力はなんといっても価格の安さです。安いときには1本70円で買えちゃいます。

3 滑らかさな書き心地がお好きな方

  • ジェットストリーム 0.5mm 黒

油性のボールペンなのに滑らかな書き心地を実現しているのがジェットストリームです。キレイな字を書きこともできますが、どちらかと言えば少し雑に大量の文字を書くのに適しています。油性でしかも価格が安い(1本100円程度)ので、非常にバランスのいいボールペンです。

4 手や腕への負担を軽減したい方

  • ドクターグリップ Gスペック 0.7mm 黒

受験は長期戦となるため、手や腕への負担についても考慮したいところです。そんな長期戦を戦い抜くのに適しているのがドクターグリップです。グリップが優れており、指のペンだこができやすい部分への負担を減らせるほか、ボールペン自体が適切な重量となっているため、腕への負担も減らせます。ドクターグリップでもGスペックシリーズは非常に滑らかな書き心地のため、滑るように答案を書くことができます。

5 カッコよさを重視したい方

  • リバティ 0.5mm 黒

「受験で使うボールペンにカッコよさを求めるなよ!」とツッコミたくなるかもしれませんが、長期戦を戦い抜く相棒のフォルムを気にすることは許されてもいいのではないでしょうか。そんなこだわりを持つ方におすすめしたいのはリバティです。一見高級ボールペンや万年筆のような外観を持っていますが比較的安価なボールペンです。このボールペンの最大の利点はカッコいいというところではなく、SARASAの芯を使うことができ、さらに、ジェットストリームのボールペンに内蔵されているバネを流用することでジェットストリームの替え芯をも使うことができる点にあります。

6 替え芯について

みなさんの便宜上、紹介したボールペンの替え芯についてもリンクを貼っておきますね。

・サラサクリップ 0.5mm 黒

 

・ジェットストリーム 0.5mm 黒

 

・ドクターグリップ Gスペック 0.7mm 黒

 

kubota
私自身は、当初SARASAを使用していたのですが、答案に書く分量を増やしたかったのでジェットストリームに変更し、最終的にはドクターグリップで雑に多くの文字を書けるようにしました。修習以降はリバティの芯をSARASAやジェットストリームの替え芯に変更した上で使用しています。紹介したボールペンは全て論文式試験で使用するに適したボールペンですので、どれを選ぶかは好みで決めてください。

司法試験・予備試験受験生向けの講座を販売しています。以下のページで講座の説明をしていますので興味のある方はご参照ください。

久保田メソッド基礎講座【累計200人以上が受講】

久保田メソッド論文講座【アウトプットの決定版】