勉強方法で不安になっている受験生へ

はじめに

受験勉強をしているとたびたび不安が頭をよぎります。たとえば、こんなことを考えたことはありませんか?

「このままこの勉強を続けていて合格できるのだろうか」

残念ながら、こうした不安は実際に合格するまで付き纏います。そのため、合格するまではこの不安と戦い続けなければなりません。そこで、そんな不安を向き合うために必要なことをまとめてみます。「思い切って今までの勉強方法を捨てて新しい勉強方法をはじめてみようか」と決心する前にこの記事を読んでいただければと思います。

1 軌道修正が必要な場合と不要な場合

自分の勉強方法が間違っているのではないかという漠然な不安を理由に勉強方法を変えることはおすすめできません。なぜなら、勉強方法を変えても何ら状況は変わらないからです。つまり、勉強方法を変えた当初は「この勉強方法でいこう」という前向きな気持ちで勉強に取り組むことができますが、時間が経てば再び「この勉強方法は間違いなのではないか」という不安がこみ上げてきます。お気づきの通り、元の状況に戻ってしまうのです。

では、勉強方法を変えてはいけないのでしょうか。いえ、そんなことはありません。むしろ、今の勉強を続けても合格できないような場合には積極的に勉強方法の修正・変更を行うべきです。言い換えれば勉強方法を変える必要性がある場合に勉強方法を変えるのです。

では、今の勉強を続けていて合格できるかどうかをどのように判別すればよいのでしょうか。これは、検証を行い事実に基づいて行う必要があります。検証を行う上で最も簡単な方法は模試や答練を受けることです。勉強を続けているのに模試や答練の成績が上がらない場合には勉強方法を見直す必要があります。また、模試や答練を受けることができない場合には、自分で時間を計って過去問を解いて、短答過去問であればその数字を自分で分析し、論文過去問であれば他人からフィードバックを受けることで勉強方法の修正・変更の必要性を吟味してください。必要性を吟味した結果、今の勉強方法のままでは合格できないという結論に達したのであれば、勉強方法の修正・変更を行ってください。

2 最も優れた勉強法である必要はない

勉強方法の修正・変更の必要性を検討する際に気を付けて欲しいのが、最も優れた勉強法である必要はないということです。勉強の目的は試験に合格することであって、勉強方法はその手段にすぎません。その勉強を続けた結果合格できるのであれば、どんな勉強方法であっても構いません。つまり、最も優れた勉強法でなくても、確実に合格に達することのできる勉強方法であればいいのです。

とはいえ、確実に合格に達することのできる勉強方法かどうかが知りたいのではないかと思いますので、指針を示しておきますね。

  • インプットばかりに時間をかけず、アウトプットにも時間をかけている
  • 過去問演習を優先し、過去問演習以外の演習を行う際にはその理由を明確に述べることができる
  • 定期的に答案を書いていて、その答案につきフィードバックをもらっている
  • アウトプットを通じて気づいた問題点を放置せずに解決している

全て満たしているのであれば、あなたの勉強方法に大きな問題はないと思います。すなわち、勉強方法の大きな変更は必要ないはずですので、必要に応じて微修正を加えながら自信をもってその勉強を続けてもらえればと思います。

3 勉強方法で悩むことは時間の無駄になりやすい

勉強方法の悩みは尽きないところですが、悩んでも時間の無駄に終わることが多いです。なぜなら、悩み続けて辿りつく結論は机上の空論であることが多いからです。いわば、それは「オレの考えた最強の勉強法」であって、実際にその勉強方法を行ってみると問題に気づくことが多いのです。そうすると、せっかく時間をかけて勉強方法を考案したのにその時間が無駄になってしまうことが少なくありません。ましてや、全く勉強をしていないのに勉強方法について悩むのは論外です。実際に勉強をしてみて、その勉強方法に問題があることがわかってから勉強方法の修正・変更を考えるようにしてください。

ここまで述べてきた通り、勉強方法で悩んだ際には、まずは勉強方法の修正・変更の必要性があるかどうかを吟味して、変更の必要がある場合にも最も優れた勉強方法を模索するのではなく、確実に合格に達することのできる勉強方法を模索するようにしてください。

kubota
受験勉強をしていると不安になることが多々ありますが、そのたびに手を止めていたら時間がもったいないです。不安と上手く付き合いながらこの苦しい期間を乗り切っていきましょう!

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