最も信頼できる基本書は?【会社法編】

はじめに

予備試験や司法試験の勉強をしているとどうしてもわからないところがが出てきてしまいます。そんな参照したいのは詳細に書かれた信頼のおける基本書です。信頼のおける基本書を読めば、おおよその疑問は解決できますし、たとえ疑問を解決できなかったとしても何かしらのヒントを得られることが多いです。また、信頼のおける基本書に書かれていないような疑問については、とりあえずわからないまま進めてよいという目安として使用することもできます。

そのため、詳細に書かれた信頼のおける基本書については座右に置いておきたいところです。ところが、たくさんの基本書の中から信頼のおける基本書を選ぶのは難しいことですし、それに時間をかけるのももったいないです。そこで、私が最も信頼している基本書とその他の信頼できる基本書を紹介しますので、この中から選んでいただければと思います。

1 最も信頼している基本書

私が最も信頼している会社法の基本書は以下の通りです。

  • 会社法 第3版 田中亘

この本は、会社法の基本書の中でもかなり詳細ですが、非常にわかりやすいです。コラムが多く配置されており、そこには改正の経緯や条文の趣旨についての十分な記載があるため、コラムまで読むことで大抵の疑問を解消することができます。会社法は改正が多いことで知られていますが、そうした法改正にもしっかりと対応しているので安心して利用できます。実務においてはまずは江頭本が参照されることが多いですが、学習上の疑問点を解消するために使用する場合にはこの本のほうが優れていると言えます。

2 その他信頼できる本

(1)実務的な事柄について調べたいなら

  • 株式会社法 第8版 江頭憲治郎

この本は会社法の本の中で最も実務家に使用されています。非常に網羅性が高く、実務的な事柄についても言及されているため、疑問が生じたときにこの本を読むことで少なくとも何かしらの手がかりを掴むことができます。ただし、端的な表現で終わらせている箇所もみられるため、この本だけで理解することは難しい場合があります。

(2)具体例を知りたいなら

  • 会社法 第3版(弘文堂) 高橋美加、笠原武朗、久保大作、久保田安彦

具体例が豊富でわかりやすい本です。「なぜこんな制度になっているのだろう?」という疑問を持った場合には是非参照すべき本です。行き届いた解説で「なるほど!」と理解できるはずです。

(3)普段使いに

  • LEGAL QUEST 会社法 第5版(有斐閣) 伊藤靖史、大杉謙一、田中亘、松井秀征

この本は非常にわかりやすいです。会社法は無味乾燥なテキストが多い中で、割と味わい深い基本書です。この本は設問が付いており、その考え方を示してくれています。まさに隙のない本と言えるでしょう。

 

kubota
田中会社法は他の法律書との比較で価格が安いのもおすすめポイントの1つです。普段使いにするには少々分厚い印象がありますが、適宜コラムを飛ばしながら使用することでメインの基本書とすることも可能です。

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